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感覚の旅へと誘うお香体験〜explorers of sense〜を開催

3/18/2024
Last update: 3/19/2024

ー世界を旅して生まれた、底知れぬ探究の結晶を集めました。

2024年3月29日より、オーストラリアのナチュラルインセンスブランド「Subtle Bodies」の世界を五感で体験できるスペシャルなイベントを開催します。

「explorers of sense」と題し、”探求”をテーマにした本イベントは、Subtle Bodiesが大切にする原料へのこだわりと情熱、上質な香りがいざなう世界をより深く体験してもらうべく、お香にインスパイアされたサウンド、アート、御菓子、コーヒーなどもご用意。

今回、イベントでコラボレーションした、ambos coffee(ギャラリー/コーヒー)、菓子 瑞(御菓子)、春の雨(サウンド)の3名に、自身が探求し続けるもの、Subtle Bodiesをイメージしたコンテンツについてお話を伺いました。

■Subtle Bodies
Subtle Bodies は、オーストラリアのメルボルン発のナチュラルなお香ブランドです。香木とつなぎに使う2種類の木材のみを使用して、香料を一切加えず、香木本来の重厚かつナチュラルな香りをそのまま製品に落とし込んでいます。デザイナーであるトミー アシュビーとコートニー ギブが、質の高い香りとサステナブルな原料を求め、世界中を旅しながら生まれたシングルオリジンのお香です。

■ambos coffee:末包 翔子

2年前、デザイン事務所内でコーヒースタンド&ギャラリーとしてスタートした"ambos coffee"がある西大井は、品川や武蔵小杉の間に位置し渋谷までも電車で約10分と利便性の良いエリアでありながら、元々町工場が多かったということもあり品川区のなかでもローカルな雰囲気です。ambos coffeeが面する「のんき通り商店街」の名の通り、下町の雰囲気を醸し出しつつ、近年はambos coffeeを始めとした個性的なお店が少しずつ増えている面白いエリアです。

ー人・モノ・コトそして場所がどんなケミストリーを生み出すか。

今回、オーストラリアのお香ブランドとコラボレーションしたイベントをJAUと一緒に企画した翔子さんに、展示やイベントを企画する上で大切にしていることを聞いてみました。

「地元の方々を中心に、多様な種類のコーヒーと様々なジャンルのポップアップイベントを通して、知的好奇心を満たしたり憩いの場などにしたいと思っています。店内でももちろん良い時間を過ごしていただきたいし、生活に少しの豊かさだったり、刺激を拾っていってもらえたら良いなという気持ちで運営しています。」

実際に過去ambos coffeeで企画された展示は、一見敷居の高いアートを身近に感じてもらえるライブペイントや、フィリピンのカルチャーを発信するコミュニティイベント等、自分が住んでいる町では普段出会えないような一癖ある企画ばかりです。国内外に広くアンテナを張りつつ、西大井の住民でもある翔子さんは、新しさも大切にしつつローカルにも受け入れてもらいやすい企画、ambos coffeeだからこそできる西大井で新しい繋がりやきっかけづくりを心がけているそうです。

ambos coffee

ーこだわりのシングルオリジンコーヒーと香りで良い1日を。

ambos coffeeはスペシャルティコーヒーに特化したコーヒースタンドです。"explorers of sense"の期間中は、シングルオリジンと呼ばれる単一生産地に絞り、いくつかのコーヒーロースターから10種類ほどの銘柄を提供を予定しています。

「普段からシングルオリジンの豆は取り扱っていますが、Subtle Bodiesが香料を加えず、単一農園の香木を使用したピュアなお香を作っているコンセプトに連動し、今回はブレンドではなくシングルオリジンのお豆に絞って幅広くご用意。生産地に足を伸ばしているロースターさんのコーヒーもご用意したいと思っています。」

オーストラリアでバリスタとして働いていた経歴を持つ翔子さんは、西大井でも気軽に美味しいコーヒーを楽しめる場所を作りたいと思い、ambos coffeeでバリスタをスタートしました。ambos coffeeは、少し早めの朝8:30からオープンし、近隣の方で朝から賑わうこともしばしば。

「台湾ヒノキに関しては、特に燃えていく様がゆったりとしていて、実際に煙の立ち方も穏やかでしたね。朝にコーヒーを飲みながら一緒に楽しむのもオススメかな。」と語る翔子さん。翔子さんがセレクトしたこだわりのコーヒーとSubtle Bodiesのお香で、穏やかな朝の時間を味わったら、感覚が冴え、素敵な1日のスタートがきれそうです。

Shoko Suekane at ambos coffee

■菓子 瑞:石井 美帆

ダンサー、画家、刺繍作家など複数の活動しながら、2020年にグルテンフリー・プラントベースの御菓子”瑞”をスタート。さまざまなカタチで想いを表現する美帆さんが、小麦粉・動物性食品・白砂糖不使用の御菓子づくりをはじめたのは、姪っ子のアレルギーがきっかけでした。屋号の”瑞”も姪っ子の名前にちなんでつけられたそう。

「小麦粉や卵などに重度のアレルギーがあったため、グルテンフリーでプラントベースで作り始めました。それまでお菓子を作った事がなかったので、美味しく食べれる御菓子になるまで大変でした。ときめきや発見を繰り返しながら、新しい表現に向かって進んできました。」

ー御菓子の先にある世界を届ける

御菓子で使う米粉は田植えから稲刈りまで見学するなど、素材がつくられるまでの過程にもこだわり、生産者の思いも御菓子にのせて届けています。

旅好きの美帆さんが生み出す御菓子は、行く先々で出会った素材、モノ、人、ストーリーをぎゅっと詰め込んだもの。旅先で摘んだフルーツが使われたり、工房で見た窓から差し込む光をお菓子で表現したり、時には御菓子のセットなのに、海苔や新米がついてくることも。

「御菓子という「モノ」はなく、そこに付随する景色や感動をお届けすることを菓子 瑞は大切にしています。」

Rice farm

ー味で表現する香り

御菓子とお香。一見繋がりが無いように感じられますが、実は古来より香りは味に例えて表現されていたそうです。六国五味(りっこくごみ)といって、産出地名や品質で香木を6つに分類した「六国」と5つの味で香りを表現した「五味」。甘、苦、辛、酸、鹹(しおからい)の5つで分類しますが、ひとつの香木でも、必ずしも一味とはことはありません。いくつもの味を兼ねる香りもあるようです。六国五味は、室町時代に香道が盛んになったことで香りの繊細な表現手法が生まれたそうです。

「Subtle Bodiesのお香を初めて使った時一番驚いたのは、お香の場への馴染みと、消えた後の余韻です。主張し過ぎず、しなさ過ぎず。その空間に自然と溶け込み、いつの間にか消えていく香りに驚きました。今回、5種のお香に対して、5種の小さな菓子箱を作る予定です。自分の感じたイメージや素材そのもの、Subtle Bodiesがそれぞれのお香に想いを持つように、私もそれぞれへの想いで作らせてもらえたらと思います。」

会場ではSubtle Bodiesの原料を供給する農園の写真やアートなども展示しています。嗅覚と味覚から広がる景色をお楽しみ頂ければと思います。

■春の雨 cafe & records:中澤 敬

ambos coffeeから中延方面歩くこと10分、ミニマルなデザインの店内の壁にレコードが並んでいるのが、アンビエント専門のレコードショップ兼カフェ”春の雨”です。

会社勤めだった中澤さんが、コロナ渦を気に改めて自分がやりたいことを考え、2022年に1年間の準備期間を経て、春の雨をオープンしました。

学生時代からアンビエントミュージックも聞いていたという中澤さんは、10代の時に聴いた坂本龍一とフェンネスの共作の「Haru」 という楽曲に感銘をうけ、店名の由来にもなっているそうです。

「アンビエントミュージックを幅広い方に知っていただきたいという気持ちでカフェ併設型のレコード店を始めました。皆さんの生活に溶け込むようにという意図で、都心ではなく生活圏の中延で始めています。」

レーベルとは直接取引が多く、国内ではあまり流通していないレコードも取り揃えているそう。JAUスタッフが初めて春の雨を訪問した際、偶然にも知る人ぞ知るオーストラリアのアンビエントバンドBlue Diversのライブを開催しており、中澤さんが直接レーベルにコンタクトをとって実現したというから驚きです。(ちなみに富ヶ谷のJAU Shopではオーストラリアのミュージシャンの曲を流していますが、Blue Diversの曲もプレイリストに入っています!)

ー聞き手にゆだねる環境音楽の魅力

アンビエント(ambient)の意味は「周囲の」「環境の」であり、「アンビエントミュージック(ambient music)」を直訳すると「環境音楽」です。環境音楽というだけあって、騒音やノイズ、例えばお客さんの話し声などの生活音なども包括して完成する音楽だと話す中澤さんにアンビエントの魅力を聞いてみました。

「アンビエントの魅力は多様性かなと思います。あらゆる空間、あらゆる人の多様な状況に適した音を追求している音楽、と言い換えていいのかもしれません。当店もそのように音楽好きだけでない多様な生活に寄り添っていきたいと思っています。」

ーSubtle Bodiesの香りに感じた奥行き

5つの香りにあわせたプレイリスト作成に取り掛かって最初に決めた曲は、ベトナム産沈香で選曲したDudalの「I'm No Longer Found」。Dudalはベルギーのアンビエントのミュージシャンで、まだまだ無名で情報はあまり世に出ていないそうですが、ベルギーの有力レーベルからリリースするなど今後注目のミュージシャン。ピアノとテープループを使った作品で、多様な質感が散りばめられているのが特徴だそうです。

「Subtle Bodiesを手に取ったとき、香り以前にお香の質感や固さなどが種類によって異なることが印象的でした。それぞれ長い年月を経た樹木であったという実感が香りにも含まれている気がします。そのような具体的な実感を尊重して、香りといえどもアトモスフェリックな表現に終わることのないプレイリストを作成しました。」

最近では集中したいとき、気分を高揚させたいときなど、ムードを変える目的で聴かれることも多いアンビエント。中澤さんが世界中のレーベルからセレクトしたアンビエントは、それぞれの香木が持つ香りの効能を存分に引き立たせてくれるでしょう。

Inside of shop
Dudal

■explorers of sense
・お香:Subtle Bodies
・コーヒー:ambos coffee
・グルテンフリーヴィーガン菓子:菓子瑞
・ミュージック:春の雨 cafe & records
・アート:sonia rentsch, maxime poiblanc

・DATE 29/30/31 March 05/06/07 April ※金・土・日のみ
・TIME 8:30 - 17:00
・PLACE ambos coffee 東京都品川区二葉3-17-13 JR西大井駅から徒歩5分

■Subtle Bodies
Subtle Bodies は、オーストラリアのメルボルン発のナチュラルなお香ブランドです。香木とつなぎに使う2種類の木材のみを使用して、香料を一切加えず、香木本来の重厚かつナチュラルな香りをそのまま製品に落とし込んでいます。デザイナーであるトミー アシュビーとコートニー ギブが、質の高い香りとサステナブルな原料を求め、世界中を旅しながら生まれたシングルオリジンのお香です。

製品紹介ページはこちら

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