お香のあれこれ
お香/インセンス。
オイルバーナーに引き続き、心地よい香りで素敵な気分になりたい人にはもってこいなこのアイテムについて、少しお話します。
お墓参りからいい匂いのするお友達のおうちまで、様々な場面で触れる機会があるかと思います。実際にどういった材料からできているのか、身の回りで充満させることへの身体的影響についてまでは知らなかった!香りには興味があるし、せっかくだったら知りたい!本記事はそんな方へ向けたものとなっております。
長年の歴史
素敵な香りを楽しむための一つの選択肢として「お香」が今再び注目されています。お香(インセンス)は、太古の昔から存在している嗜みです。古代メソポタミアやエジプト、ギリシャなどの時代から宗教的な儀式で使用されていたとされています。その後、現在に至るまで何百年にも渡って、様々な用途で使用され続けてきました。
- 宗教的な儀式・祭典などでの用途
- 悪霊を撃退するための用途
- 嫌な臭いを打ち消すための道具としてなどその使い道は多岐に渡ります。
お香は何でできているの?
お香/インセンスに含まれている芳香材の多くは植物ベースで、根や樹脂、樹皮などからできています。
明確な材料は、製造者や地域によって異なりますが、代表的な例がこちら。
・シナモン
・フランキンセンス
・ムスク(麝香)
・ミルラ(没薬)
・パチョリ
・白檀 など
聞いたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらの植物性材料を含んだお香は、木炭や木粉などにみられる可燃性結合材料と共に発火して、芳香の煙が生まれます。
お香って、健康にいい影響あるの?
何世紀にも渡って世界中で使用され続けられてきたインセンス。
健康上の利点はあるのでしょうか?インセンスの材料とされているフランキンセンスにおける健康上の利点について明らかになったことがあります。2008年に実施された細胞培養を用いた実験によると、フランキンセンスの樹脂にある化合物には、抗うつ剤に似た効果が見受けられることがわかりました。脳の中でも不安や鬱などに関連した部位が反応し、それらの可能性を和らげる効果が発見されています。
更には、研究の中で「あたたかさ」を感じ取る受容体がフランキンセンスによって活発化されたこともわかりました。フランキンセンスにみられるような作用はミルラ(没薬)をはじめとした他のお香の材料にもあることが明らかになってきています。精神面で健康を考える上で、お香を嗜むことには利点もあるみたいです。
お香を燃やすことで、身体に害はある?
お香の材料についての箇所でもお話したように、お香は木炭や木粉を燃料に発火し、煙を生んでいます。
そういった意味で健康面の懸念をされる方もいるかもしれません。何かが燃えるということは、多少の一酸化炭素が出てしまうことはある程度やむを得ません。これは、ガスコンロを使った料理をするときも同じことが言えるかと思います。お香から一定の距離をもって香りを楽しめば、特に問題はないでしょう。何をとっても、どの角度からみても害がゼロな嗜好品を探すことは難しいかもしれません。それを踏まえて、上で前述したような健康に及ぼす良い影響の方が気になってしまっている。そんな方には、できるだけピュアで、添加物などの少ないお香をおすすめしたいです。
Subtle Bodies. The Art of 1+1
今回ご紹介するのは、たった2つの原料だけを使った、この上なくシンプルなお香です。
原料のひとつは香木、名前が示す通り芳香をもたらす木材です。そして、もう一つの材料は自然由来の「つなぎ」の役割を果たすタブノキもしくはブラウンビーチ(ブナ科)。
一般的にベースとして使用される香料、オイル、染料や竹のスティックは使われていません。厳選された香木とタブノキ本来の香りを活かした特別で自然なお香です。 これの原料は世界中の独立した生産者から供給されています。香りの質はもちろん、生産者の方々が森と適切な関係が築けているかどうかも判断して選ばれています。生産者は皆、彼らが育てる植林地と長く付き合い、それぞれが選んだ木々に魅せられています。
そこから生まれた製品は、混じり気のない原料から成り、伝統的で最高級のお香となりました。芳しく、自然で、原木そのままの魅力を引き出しています。
最後に
いかがだったでしょうか?
お香がどのようにして作られているか、そしてよりピュアな形でお香を愉しむにはどのようなところに気を使ったらいいか等、少しでも参考になるところがあればとても嬉しいです。
今後もお香についてのあらゆる情報を更新していきたいと思っています。それでは、次の記事でお会いしましょう!