オーストラリアのインテリア雑誌がJAUをフューチャー!
先月、Design Anthology のジェレミーさんが JAU代表のソニー・マイと私たちのオーストラリアデザインのお店のコンセプトについて話すためにJAU Shopを訪ねてくださいました。
Design Anthology のニュースレター『Dispatch』第99号で公開されたインタビューの翻訳は下からお読みいただけます。
Building Bridges
橋渡しをすること
私たちのクリエイティブディレクターがJAU、日本にオーストラリアデザインを紹介している東京のお店を訪ねた。
タスマニアで真鍮と木から手作りされたスツールに腰掛けると、オーストラリアの音楽のプレイリストがバックグラウンドに聞こえてくる。ニューサウスウェールズ州のワインを頂くと、今会っているのがサリーヒルズやコリングウッドの裏路地かのように錯覚してしまうのも無理はない。実際には、東京の代々木公園からそう遠くない富ヶ谷の静かな一角にあるJAUというお店にいる。
「経験をキュレートするのが重要です。商品だけではなく、ストーリーが大切なんです」とJAU代表のソニー・マイは話す。「私の両親はベトナム出身です。彼らはベトナム戦争の後に難民としてオーストラリアへ渡りました。戦争中はとても大変で、オーストラリアに逃れてきてそこで新たに生活を始めることは彼らにとってかなり大変なことでした。」
JAUでは「オーストラリアの人々が満喫しているリラックスしたライフスタイルを伝えたかったのです」とマイ氏は説明してくれた。店舗をオープンする2年前、マイ氏は通りの先にオフィスを構え、小規模な小売店や有名百貨店に彼らの製品を売り込んでオーストラリア出身のデザイナーたちの日本での代表として働いた。
認知度が高くなると、マイは自身が直接お客様と話し交流できる空間を作りたいと考え始めた。彼は友人であり建築事務所ARAの建築家でもあるアリソン理恵氏と協力しながら、探求心のある訪問者がつい長居してしまうような場所、オーストラリアの自然な環境の色合いと触感を捉えた温かい空間を作り上げた。ARAの建築家でもあるアリソン理恵氏と協力しながら、探求心のある訪問者がつい長居してしまうような場所、オーストラリアの自然な環境の色合いと触感を捉えた温かい空間を作り上げた。
この店はオーストラリアの豊富なのにあまり知られていない文化とクリエイティブ業界の聖地となった。ここではアリソン氏の経営するカフェMIA MIAのコーヒーをキープカップで楽しみながら、展示されている商品について学ぶことができる。
「開店したばかりのときには、たくさんの通りがかりの人たちがただワインを楽しみ、リラックスしに来てくださいました」とマイ氏は話してくれた。「学校があるのは良いことで、地域のイベントがたくさん行われます。私たちがやろうとしていることも同じで、お店というよりもコミュニティスペースにしたいと考えています。」
オーストラリアのデザイナーたちを展示している努力にもかかわらず、マイ氏は欠点を指摘する。「もっと先住民のデザイナーを取り入れていくことは確実に改善しなければいけない点です。現在私たちが調査中の課題であり、とても大切なことだと考えています。」
JAUをよりオーストラリアのデザインを取り扱うのにふさわしいお店として、そしてそれにマッチするためのコミュニティスペースにするためのマイ氏の努力は続く。「オーストラリアは天然資源がかなり豊富です」とマイ氏。「デザイナーたちはそういったオーストラリアのライフスタイルを作品を通して伝えるためにとても頑張っています。」
Original Text / Jeremy Smart
Japanese Text / Naomi Otani (JAU)
Images / Yuuta Kawashima, courtesy of ARA
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