The Designers
Our Australian Designers
創造性、精神性、そして持続可能性を紡ぐデザイナーたち
皆さまは「オーストラリア」と聞いてどのようなイメージを持たれますか?
森、海、砂漠などの美しい自然風景を思い浮かべる一方、その大自然が他の世界との間を隔てているような感覚を抱いている方も少なくないかもしれません。しかし、実際には多文化が交差するホットスポットとして、あらゆるクリエイターたちがそのひらかれた感性を惜しみなく輝かせている日常があります。ここでは、小さいながらも力強いオーストラリアのクリエイティブ産業とそれをを支える受賞歴に富んだデザイナーたちをご紹介します。
オーストラリアは、大自然に囲まれている場所です。自然の恩恵をすぐそばで感じながら生きているデザイナーたちは、自ずとものづくりが環境に与える影響を深く考えるようになっていきました。制作過程、素材、実用性、そして使われなくなった後の末路までを包括的に捉えて、それを「サステイナブル」と呼んでいます。このような思いに準じた品と、それが生まれるまでのストーリーをご紹介できることを心から嬉しく思います。
商品の取扱やデザイナーとのコラボレーションをご希望される方につきましては、ぜひお問合せください。
Addition Studio
Botanica Boutique
Capra Designs
Champ Co
Coco Flip
KeepCup
Lightly
MAHŌ Sensory
Posie
Piped Dream Studio
Rina Bernabei
R L Foote Design
Seljak Brand
Subtle Bodies
Studio Henry Wilson
SUSTOMi
Tribe Earth
ライアン・ハンラハン
Addition Studio
ライアン・ハンラハンはAddition Studioの創設者です。Addition Studioは、土の匂いを感じる荒削りなオーストラリアのモチーフと現代的な感覚を融合させた、多様性のあるデザインハウスとでも言えるでしょうか。 2010年に創設され、家具、照明器具、健康器具、そしてアロマ製品などを現代的なデザインで製作してきました。ライアンの創作意欲を掻き立てるのは、健康的なライフスタイル、伝統的な儀式、彫刻のような美しさ、そして美しさと実用性を兼ね備えたモダンアート。誇りを持ってオーストラリアでデザインされたAddition Studioの製品は、オーガニックでありながら使用者のことを一番に考え、感覚的にも使い勝手が良いものになっています。
レスリー・ウィリアムズ
Botanica Boutique
JAUからテラリウムデザイナーのレスリー・ウィリアムズをご紹介。レスリーはデザイナー、グラフィックデザイナー、さらには歌手、音楽プロデューサーとして活躍する才能豊かな女性です。彼女のブランド「Botanica」はテラリウムやプランターのラインナップがあり、「屋外空間を持ち込む」という哲学を掲げ、ミニマルかつ少ないメンテナンスの小さな環境システムの中で、誰でも家の中で苔や熱帯植物を栽培できるようにしました。
テラリウムを含む彼女のシリーズはリサイクルプラスチック、生分解性コルク、そしてコンクリートや大理石、木材といった耐久性に優れた材料が使用されています。テラリウムのガラスは熟練の手吹きで形成され、トップに集まった結露が自然と苔へ落ちるような形になっています。
苔はサステナブルで環境に優しい植物で、テラリウムで育てる場合は肥料や害虫駆除剤が必要ありません。レスリーのテラリウムは苔以外にも多湿な環境を好む植物を栽培でき、トップ部分が開いたシリーズでは適度な湿度を好む植物の栽培も可能です。
ローレン・ステラー
Champ Co
ローレン・ステラーは遊び心溢れるデザイナー/建築家です。ローレンにとって遊びとは、人と人との間にある深いつながりを見出し、自分自身をもっと好きにさせてくれるものです。
建築家であるローレンは、空間の中で人がどのように生きるかを観察してきました。建物のつくりが同じでも、人と人がどのように交差し、つながりを深めていくかは千差万別であり、絶え間なく変化し続けることを感じ取りました。このように考察を深めていく中で、彼女は建築の領域を飛び越えたところで実験をするようになりました。その後、飛行機のタイヤから作られたサステイナブル商品をChamp Coとして開発するようになったのは2015年のことでした。
ケイト・ストークス
ハスレット・グラウンズ
Coco Flip
ケイト・ストークス氏は、Coco Flipの創立者の一人として、今回のインタビューを快諾いただいた。Coco Flipは2010年に家具・照明専門のデザインスタジオとして開業。 オーストラリアはパース育ちのケイト氏。大学(Curtin University)で工業デザインを専攻したことをきっかけに、デザインの世界に飛び込んだ。大学4年次にミラノで開催されるサローネサテリテに自身がデザインした家具を出品経験を初め、その後の製作活動が評価され、2010年にオーストラリア政府から付与されるArtStartという助成金にて夫のハスレット・グラウンズ氏とメルボルンで起業。
アビゲイルー・フォーサイス
KeepCup
KeepCupというブランドは、今日世界中で見受けられる再利用文化の創造と同義と言っても過言ではありません。テイクアウトのお客様向けに再利用可能なコーヒーカップを発売し、試用した最初のブランドでもあります。
兄弟のアビゲイルとジェイミーフォーサイスは1998年にカフェをオープンし、使い捨てのカップがゴミ箱に捨てられることに違和感を持っていたため、何かをする必要があると判断しました。彼らは、顧客に家庭用マグカップを使ってコーヒーを持ち帰らせることを試みましたが、これは理想的な解決策ではありませんでした。コーヒーは歩きながらこぼれる可能性があります。
そこで兄弟たちは賭けに出て、専用のカップをデザインすることを研究し、実験しました。彼らが設計したカップは、バリスタが簡単かつ迅速に使用できる必要があり、顧客がコーヒーを簡単に持ち帰ることができるようにする必要があります。
KeepCupは創業以来、、現在オーストラリア、ヨーロッパ、英国、米国で最も有名なブランドの1つであり、何百万人ものコーヒー愛好家に使用されており、年間80億杯の使い捨てカップを節約しています。
ジョシュア・トン
MAHŌ Sensory
今では色々なインセンスブランドがありますが、MAHŌ Sensoryは一味違います。メルボルン出身のジョシュア・トンは、インセンスというものをより現代的で洗練した形に再定義するという目標を掲げてこのブランドを立ち上げました。
MAHŌセンサリースティックの燃焼時間は一本につき60分です。これは、インセンス/お香の市場でも最も長い燃焼時間のうちのひとつとされています。また、センサリースティックに合わせて天然石のインセンスホルダーがついてきます。現代的な感覚と強いスピリチュアリティが混ざったMAHŌセンサリースティックは、未だかつてないあなたの感覚を刺激します。
トンのベトナム系オーストラリア人としてのルーツこそ、彼がお香やその周りの儀式に熱意を持つようになったきっかけです。彼の母は日常的にお線香を立て、先祖様に感謝を告げていました。オーストラリアで育ちながらも、ベトナムに流れる伝統を重んじる母の姿が、彼に大きな影響を与えました。儀式的な営みと現代の生活を掛け合わせることこそMAHŌ Sensoryの目指す姿だとトンは語ります。
アシュリー・サンプソン
ケイシー・ブルーカ
Posie
Posieの共同代表であるアシュリー・サンプソンとケイシー・ブルッカーは、シンプルな瞬間のために複雑な香りのキャンドルをデザインしています。Posieに様々な香りが存在する背景には、二人が旅を通して自然の偉大さに気付き、その記憶を形にできたらいう思いがあります。
一つひとつの香りは、刹那を捉えて、空間をつなぎます。日常の中の穏やかな儀式を楽しむために、キャンドルはあるのです。
リナ・バーナビー
Rina Bernabei
Rina Bernabeiは、プロダクトデザイナーでもあり、30年以上の経験をもつ陶芸家として活動しています。
3Dプリンターと手作業を組み合わせた彼女のクレイ技術によって、デジタルの質と工芸品の質が融合した作品が生まれます。
サム・セルジャック
カリーナ・セルジャック
ヘンリー・ウィルソン
トミー・アッシュビー
コートニーギブス
Subtle Bodies
トミー・アシュビーとコートニー・ギブスは、Subtle Bodiesの共同創業者です。彼らはお香の歴史や伝統を探究することに熱心でありました。彼らは、このパッションを追求し、その知恵を広く伝えるための活動を始めました。シンプルで純度の高いインセンスを探し求めるべく、彼らは世界中を駆け巡り、その旅路で自然そのものによる香木を見い出し、掻き集めました。
Subtle Bodiesは、世界を旅した彼らの底知れぬ探究の結晶です。その土地にしかない特性を最もピュアな状態で形にするため、香木を複数混ぜるようなことは一切せず、ひとつの産地で採れた一種類の貴重な香木をそのままインセンスに落とし込んでいます。
インセンスに香料やオイルは一切含まれておらず、選ばれた香木とつなぎの役割を果たすタブノキだけを用いてお香を作っています。アシュビーとギブスは、木材の供給元である森林環境の持続可能性についても永く見据えて、森の再生に定評と実績のある場所を思慮深く選んでいます。
ブロンウィン・キッド
SUSTOMi
ブロンウィン・キッドにとって自然豊かなタスマニアで生まれ育ったことは、物を大切にするサステイナブルな生き方に大きく影響を与えていると彼女は言っています。世界にあるゴミの問題を知っていくうちに、彼女はゴミを出さない生活をより身近なものにしたいと強く願うようになりました。
彼女はSUSTOMiを立ちあげました。蜜蝋によるフードラップを開発することで、サランラップのように使い捨てを強いられることなく、残ったご飯を職場やピクニックに持っていくことができるようになります。SUSTOMiは、オーストラリア人アーティストと手を組んで、より可愛く楽しくサステナブルなフードラップを作ることに尽力しています。
「SUSTOMiでは、食環境の中でより懸命な選択をできるようになるための日用品を作っています。食べ物のように人生そのものをフレッシュに保つための一工夫だと思っています。自分自身を讃えて、その中で地球に優しくなってあげましょう。」
ゲイリー・ニュートン
キム・ニュートン
Tribe Earth
ゲイリーとキム・ニュートンは、フリーマントルを拠点とするウェルネス・ブランド “Tribe Earth(トライブ・アース)” を運営する夫婦です。純粋な植物から作られたお香やエッセンシャルオイルなど、「儀式」に焦点を当てた癒しの製品を制作しています。彼らは、自然を大切にし、持続可能で、スピリチュアルであることを大切にしています。彼らの製品は、植物のエネルギーを利用した癒しを意図して、ひとつひとつ手作りで作られています。Tribe Earthは、夫妻の「野生の空間、そして意識と自然とのつながりを末長く愛し続ける」ことの集大成と捉えることもできます。オーストラリアで製造され、オーストラリアの大自然と密接に関係を築きながら、サステナブルな生産を保証するために、素材を無駄にしないようクオリティの高い製品を作ること、そして調達した以上のものを地球に還元することを心がけています。
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